院長&スタッフブログ

血液検査によるがんスクリーニングを行っています (千葉市)

日本におけるがんによる死亡者数は、1981年以降死因の第1位となっています。

がんのスクリーニングには様々な方法がありますが、血液検査で行えるものを選びました。

一つめはアミノインデックスがんスクリーニングです。これは 血液中のアミノ酸濃度を測定し、現在がんである可能性を判定する検査です。1回の採血で、複数のがんについて検査することができます。 対象となるがんは性別、年齢で異なり、男性は25-90歳の胃がん、大腸がん、すい臓がん、肺がんと40-90歳の前立腺がん 、女性は25-90歳の胃がん、大腸がん、すい臓がん、肺がん、乳がんと20-80歳の子宮がん・卵巣がんです。 判定結果がランクB以上であれば、感度(がん患者を陽性と判定)は47%から80%(がんの種類によって異なる) 、特異度(健常者を陰性と判定)は80%となります。料金は税込み21,000円です。

二つ目はマイクロアレイ血液検査です。 血液中の遺伝物質(m-RNA)の発現パターンからがんの有無を判定します。 消化器がん( 胃がん、大腸がん、胆道がん、膵臓がん)が対象になります。 感度は98.5% 、特異度は92.9%とされています。料金は税込み102,000円です。 マイクロアレイ血液検査は、複数の遺伝物質を測定するために、アミノ酸を測定するアミノインデックスがんスクリーニングに比べて料金が高めに設定されています。

いずれの検査も癌そのものを測定しているわけではありません。特異度、感度とも100%ではないので、少ない数ですが偽陽性(健常者で陽性の判定となる)と偽陰性(がん患者で陰性の判定となる)を避けることはできません。

ご不明の点など説明をお聞きになりたい場合は、当クリニックの外来にお越しください。 血液検査は木曜日午前中のみの予約制になります。

南花園クリニックの訪問診療実績 2022年7月報告 (千葉市 訪問診療)

在宅療養支援診療所は所轄の厚生局に直近1年間の訪問診療の実績を報告します。

南花園クリニックでは、令和3年7月1日から令和4年6月30日までの1年間の訪問診療実績は以下のとおりでした。

訪問診療患者数 96人

訪問診療のべ回数 1215回  うち 予定された訪問回数 1131回 予定外の訪問回数(往診) 84回  

死亡患者数 24人 うち ご自宅でのお看取り患者数 20人

今後も千葉市花見川区、美浜区、稲毛区を中心に、地域医療に貢献して参ります。  

 

Telephone inquiry or request for reservation of outpatient clinic about “Silgard ® 9” is available only when our outpatient clinic is open

Kindly remind you that any telephone inquiry or request for reservation of outpatient clinic about “Silgard ® 9” is available only when our outpatient clinic is open. Apologies we are unable to respond while we are visiting patients, on Wednesday, Sunday and Japanese national holiday, in the Saturday afternoon, during Japanese New Year holidays and our summer holidays announced in advance. We appreciate your understanding and cooperation.

子宮頸がんワクチン「シルガード®9」、帯状疱疹ワクチン「シングリックス」に関するお問い合わせ、外来受診予約についてのお願い(千葉市)

子宮頸がんワクチン「シルガード®9」、帯状疱疹ワクチン「シングリックス」に関するお問い合わせ、外来受診予約は、恐れ入りますが当クリニックの外来診療時間中にお電話いただきますようお願いいたします。訪問診療中、または水曜日、土曜午後、日曜日、日本の祝日、日本の年末年始休暇、あらかじめホームページ上でお知らせしております夏季休暇中は、対応が困難でございます。何卒ご理解ご協力のほどお願い申しげます。

≪適切な意思決定支援に係る指針≫を作成いたしました(千葉市、訪問診療)

人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン等の内容を踏まえた適切な意思決定支援に係る指針を作成いたしました。

  

適切な意思決定支援に係る指針

1.基本方針

人生の最終段階を迎えた患者・家族等と医師をはじめとする医療・ケアスタッフが、最善の医療・ケアを提供するため、患者・家族等に対し適切な説明と話し合いを行い、患者本人の意思決定を基本とした、医療・ケアを提供する。

2.『人生の最終段階』の定義

(1)がん末期のように、予後が数日から長くとも2~3か月と予測できる場合
(2)慢性疾患の急性増悪を繰り返し、予後不良に陥った場合

(3)脳血管疾患の後遺症や老衰など数か月から余年にかけ死を迎える場合

人生の最終段階かは、患者の状態を踏まえて、多職種にて判断する。

3.人生の最終段階における医療・ケアの在り方

(1)医師等から適切な情報提供と説明がなされ、それに基づき多職種からなる医療・ケアチームが十分に情報共有し、本人の意思決定を基に医療・ケアを提供する。

(2)本人の意思は変化しうることを踏まえ、本人自ら意思を示し伝えられるよう、本人との話し合いを繰り返し行うものとする。

(3)本人が不安や疑問、思いを十分表現できない場合は、医療・ケアスタッフがアドボケート(権利医療・庇護者、代弁者)となり、考えの表出を助ける。

(4)医療・ケアの開始・不開始、医療・ケアの内容の変更、中止等は医療・ケアチームにより、医学的妥当性と適切性を基に慎重に判断する。

(5)身体的な苦痛のみならず、家族等も含めた精神的・社会的な援助を総合的に行う。

(6)生命を短縮させる意図をもつ積極的安楽死は、本指針の対象としない。

4.人生の最終段階における医療・ケアの方針の決定手続き

(1)時期については、人生の最終段階であると医師・看護師および、本人・家族等が判断する。

(2)方針の決定

①本人の意思決定が確認できる場合

本人・家族等と医療・ケアチームとの十分な話し合いを行い、本人の意思決定を基本とした医療・ケアの方針を決める。この話し合いに先立ち、本人は特定の家族等を自らの意思を推定する者として前もって定めておくことも重要である。

②本人の意思が確認できない場合や判断能力がない場合

家族等が本人の意思を推定し、その推定した意思を尊重し、医療・ケアチームで方針を決定する。家族等が本人の意思を推定できない場合は、本人にとって何が最善であるか、医療・ケアチームと家族等で繰り返し話し合う。

2022年4月1日作成

南花園クリニック

院長 高山 秀一

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