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訪問診療で診る病気
廃用症候群
廃用症候群とは、さまざまな原因によって体を動かさない、歩かない状況が長引いた結果、下肢の筋力が低下したり関節がこわばって痛みが生じ、歩けなくなったり寝たきりになる病態です。
主な原因として、内科的疾患(脳卒中、肺炎、心不全、慢性閉塞性肺疾患)や整形外科的疾患(頸椎症、頚椎後縦靭帯骨化症、脊椎圧迫骨折、脊椎管狭窄症、変形性股関節症、大腿骨骨折、変形性膝関節症)があげられます。
早期にリハビリテーションを行うことによって、杖やシルバーカーなどを用いて歩けるようになることもありますが、転倒のリスクが高い場合は、車いすによる移動がゴールになることもあります。自宅に帰った後も定期的にリハビリテーションを行い、筋力の維持、補助具の正しい使い方の習得に努めましょう。慢性期のリハビリテーションは介護保険を利用します。デイケアに通ったり、訪問リハビリテーションを受けます。
日常生活動作としては、買い物や炊事、掃除洗濯などの家事ができるかどうか、トイレ、入浴、洗面などの整容を自立して行えるかどうか、が重要になります。自宅の段差の解消(スロープの増設など)や階段、風呂、トイレの手すりの設置にも介護保険が使えます。
悪性脳腫瘍の方の訪問診療が可能です
悪性脳腫瘍はまれな病気です。手術療法、放射線療法、抗がん剤を用いた化学療法を行って完治する方もおられますが、再発を繰り返す患者さんもいらっしゃいます。様々な治療に反応しなくなると進行期になります。脳腫瘍の局在部位によってさまざまな症状が出現しますが、進行期になると自発性の障害、高次脳機能障害、意識障害などが主体となります。
・経口摂取が可能であれば食事形態を工夫しながら食事を楽しんでいただきます。
・嚥下が困難になると、胃管カテーテルを用いて流動食をいれたり、太い静脈にカテーテルを入れて中心静脈栄養を行います。
・けいれん発作はお薬を用いて抑えます。
・自力の体位変換が困難になると、褥瘡の発生を防ぐために寝具の工夫が必要になります。
・唾液の自力喀出が困難になると、介護者による定期的な吸痰が必要になります。
ご家族の介護負担を軽減できるよう訪問看護や介護サービスと連携しながら医療面のサポートをいたします。
>>院長紹介(日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医・千葉市難病指定医・認知症サポート医)
悪性腫瘍(がん)・神経難病の方の、ご自宅での療養生活をサポートします
悪性腫瘍の進行期でご自宅に帰られる方の療養生活をサポートします。手術療法や放射線療法、抗がん剤治療などを経て、小休止ともいえる自宅療養です。入院中は出来なかったが、ご自宅に帰ったらやりたいと思われていたことを実現できるよう、医療面からお手伝いします。ご家族と小旅行をされる方もいれば、遠いご親族も交えて一堂に介してお食事をされる方もいます。
必要であれば抗がん剤治療も続けられます。がんによる痛みを軽減します。呼吸が苦しくなれば在宅酸素療法を始めます。お好きなものを食べられるだけ食べましょう。足りなければ液体栄養剤で補います。家でも入浴できるよう訪問入浴サービスを手配します。お熱がある時は、訪問看護師に全身清拭をお願いできます。
病院と違って医師や看護師がそばにいるわけではありませんが、24時間365日、医師や訪問看護ステーションとお電話が繋がり、お応えすることが可能です。
ご自宅でご家族に見守られながら眠るように旅立たれる方もいれば、ご家族に負担をかけたくないと再入院される方もいます。
神経難病にかかって自宅で療養生活を送られている方には、神経科学の最先端の研究成果を基に、新しい治療薬と日々改良されてゆく医療機器を駆使しながら、少しでも苦痛が軽くなるようなケアを考えてゆきます。
JR新検見川駅 南口より100m
(徒歩1分)
南口を出て高架をくぐってすぐ
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