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院長&スタッフブログ
2022年11月21日より、片頭痛の予防薬「アジョビ」の自己注射製剤が処方できるようになりました。(千葉市 脳神経外科)
片頭痛の発作に主要な役割を果たしているカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)をターゲットとした予防薬には、エムガルティ、アジョビ、アイモビーグがあります。いずれも皮下に注射するお薬で飲み薬ではありません。エムガルティ、アイモビーグには患者さんが自分で注射できる製剤が既に発売されていましたが、この度アジョビも患者さんが自分で注射できるようになりました。
エムガルティ、アジョビは CGRPに特異的に結合する抗体医薬です。一方、アイモビーグはCGRP受容体に特異的に結合する抗体医薬です。いずれもCGRPが受容体に結合して作用することを阻害し、片頭痛発作が起きるのを抑えます。エムガルティは毎月1回、アジョビ、アイモビーグは4週毎に1回注射する必要があります。従来は患者さんは医師に注射をしてもらうために、毎月1回または4週毎にクリニックを受診する必要がありました。今後は都合の良いときにクリニックを受診し、薬局で処方箋と引き換えに注射薬を持ち帰り、予定された日に自分で注射することが可能となりました。皮下注射は糖尿病の患者さんがインスリンを自己注射するのと同じです。痛みの少ない細い針を使用します。注入器のボタンを押すと針が自動的に出て薬が注射されます。注射が終わると針は自動的にしまわれるので怪我をすることはありません。
より詳しい説明をお聞きになりたい患者さんは、南花園クリニック外来にお越しください。