院長&スタッフブログ

帯状疱疹ワクチン「シングリックス」の接種を行っています(千葉市)

2020年1月に帯状疱疹ワクチン「シングリックス」が発売されて以来、のべ36人の方に接種して参りました。

帯状疱疹は、 水痘帯状疱疹ウィルスによっておこる病気で、 顔面や頭皮、背中や脇腹、太ももなどに痛みを伴う皮膚病変を生じます。水痘帯状疱疹ウィルスは水ぼうそうを起こしますが、小さい時にかかって治った後も神経節に潜んでいます。高齢になり何らかの原因によって免疫力が低下すると、ウイルスが活性化し帯状疱疹を発症します。 早めに 抗ウィルス薬の注射か内服を行えば後遺症も軽くすみますが、発見が遅れ治療開始が遅れると皮膚病変や神経痛が残ります。

帯状疱疹ワクチン「シングリックス」は、帯状疱疹の発症を予防する効果があります。 臨床試験の結果によると、有効性は 50歳以上では97.2%、70歳以上では89.8%でした。主な副作用は注射部位の疼痛、発赤、腫脹など、一般的なワクチン注射の際に見られるものでした。

帯状疱疹ワクチン接種の対象者は50歳以上の成人になります。帯状疱疹ワクチンは2か月間隔で2回打つ必要があります。2022年11月現在、帯状疱疹ワクチン接種に公的な補助はなく、1回 20,000円の費用がかかります。

ご相談あるいは接種ご希望の方は、当クリニック外来までお問い合わせください。

2022年11月21日より、片頭痛の予防薬「アジョビ」の自己注射製剤が処方できるようになりました。(千葉市 脳神経外科)

片頭痛の発作に主要な役割を果たしているカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)をターゲットとした予防薬には、エムガルティ、アジョビ、アイモビーグがあります。いずれも皮下に注射するお薬で飲み薬ではありません。エムガルティ、アイモビーグには患者さんが自分で注射できる製剤が既に発売されていましたが、この度アジョビも患者さんが自分で注射できるようになりました。

エムガルティ、アジョビは CGRPに特異的に結合する抗体医薬です。一方、アイモビーグはCGRP受容体に特異的に結合する抗体医薬です。いずれもCGRPが受容体に結合して作用することを阻害し、片頭痛発作が起きるのを抑えます。エムガルティは毎月1回、アジョビ、アイモビーグは4週毎に1回注射する必要があります。従来は患者さんは医師に注射をしてもらうために、毎月1回または4週毎にクリニックを受診する必要がありました。今後は都合の良いときにクリニックを受診し、薬局で処方箋と引き換えに注射薬を持ち帰り、予定された日に自分で注射することが可能となりました。皮下注射は糖尿病の患者さんがインスリンを自己注射するのと同じです。痛みの少ない細い針を使用します。注入器のボタンを押すと針が自動的に出て薬が注射されます。注射が終わると針は自動的にしまわれるので怪我をすることはありません。

より詳しい説明をお聞きになりたい患者さんは、南花園クリニック外来にお越しください。

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