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院長&スタッフブログ
帯状疱疹ワクチン「シングリックス」の接種に公的補助が始まりました(千葉市)
帯状疱疹は、 水痘・帯状疱疹ウィルスによっておこる病気で、 顔面や頭皮、背中や脇腹、太ももなどに痛みを伴う皮膚病変を生じます。水痘・帯状疱疹ウィルスは水ぼうそうをおこしますが、小さい時にかかって治った後も神経節に潜んでいます。高齢になり何らかの原因によって免疫力が低下すると、ウイルスが活性化し帯状疱疹を発症します。 早めに 抗ウィルス薬の注射か内服を行えば後遺症も軽くすみますが、発見が遅れ治療開始が遅れると皮膚病変や神経痛が残ります。
2020年1月に帯状疱疹ワクチン「シングリックス」が発売されました。 シングリックスは帯状疱疹の発症を予防する効果があります。 臨床試験の結果によると、有効性は 50歳以上では接種後1年で97.2%、4年で89.8%、10年で73.2%でした。主な副作用は注射部位の疼痛、発赤、腫脹など、一般的なワクチン注射の際に見られるものでした。
今日まで、のべ78人の方々にシングリックスを接種して参りました。このたび2025年4月から、シングリックスの接種に公的な補助が開始されました。
千葉市に住民登録があり、次のいずれかに該当する方が対象です。
- 年度内に65歳になる方
(65歳になる年度の4月1日から3月31日まで接種可能) - 接種日に60歳~64歳の方で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に身体障害1級の障害を有する方
(60歳の誕生日の前日から接種可能) - 年度内に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方
千葉市から1万円の補助がありますので、当クリニックでは自己負担金は1回1万円になります。シングリックスは2か月間隔で2回打つ必要がありますので、自己負担金は2万円になります。
ご相談あるいは接種ご希望の方は、当クリニック外来までお問い合わせください。